らんちゅうが出血していたらどこかにぶつけた外傷の他に、病気である可能性もあります。
金魚の出血にはどのように治療すればいいのでしょうか?
ここではらんちゅうの出血を伴う病気についてご紹介します。
らんちゅうの出血は病気?
らんちゅうの出血は外傷が原因のものと病気が原因の場合の2種類あります。
らんちゅうの外傷の原因としては、網ですくう際などの人的外傷や、他の金魚につつかれるなどしてできた外傷などがあります。
外傷の原因としては人的外傷が多いようなので、世話をするときなどらんちゅうを扱うときは細心の注意を払うようにしましょう。
また、病気が原因の出血には、赤斑病、穴あき病などが有名なところです。
初期症状のうちに気づけば、どちらもきちんと治療ができる病気なので、日々の観察をしっかりとするようにしてあげましょう。
寄生虫の場合も
金魚に寄生する虫として、ウオジラミやイカリムシがいます。
ウオジラミは2~5ミリで、刺されている場所に小さな出血斑ができます。
数が多いと貧血を起こすこともあります。
イカリムシは5~10ミリの白い糸くずのような寄生虫で、鱗の下などに寄生し、金魚から体をぶら下げた姿が確認できるようです。
ひどくなると寄生部分が赤く腫れあがり、出血することもあるようです。
出血した場合の治療法
外傷の場合の治療は、軽度の場合は特に何もしなくてもいいようです。
重症の場合は0.5%濃度の塩水浴や、金魚の活動性が悪い場合は絶食させるなどをした方がいいようです。
また、二次感染を予防するために、メチレンブルーを40滴/100Lで投入することもあるようです。
病気の場合は0.5%濃度の塩水浴を基本とし、パラザンDやグリーンFゴールドなどを使用した薬浴を行うようにします。
寄生虫の治療法
寄生虫の場合は、ウオジラミもイカリムシも同じ治療法で、まずは寄生虫をピンセットで取り除くことから始めます。
イカリムシは頭部がらんちゅうの皮膚科に潜り込んでいるので、頭部を残さないように慎重に取り除きます。
その後、傷口をメチレンブルーで消毒し、0.5%濃度の塩水浴を行うといいようです。
また、薬浴も効果があるようで、リフィッシュ、トロピカルN、トロピカルゴールドが適しているようです。
また、寄生虫が発生した水槽には、卵や幼生が蔓延している可能性が高くなります。
卵は薬剤耐性も高く、水の全換え程度では再発してしまいます。
2~3週間ごとに上記の薬品をいれ、卵から孵った幼生を駆除していきます。
もしくは水槽を隅々まで洗い、直射日光で天日干しをするなどして除菌消毒をするのもいいようです。
まとめ
らんちゅうの出血の原因としては、外傷が原因の場合と病気が原因の場合があります。
病気の場合は初期に気づけば治療も簡単なので、毎日の観察を怠らないようにしてください。
病気には寄生虫による場合もあり、こちらは肉眼でその寄生虫が見えるので、出血場所をよく観察するようにしましょう。