らんちゅうが水面に近い場所に浮いて底に行けない様子をしている、底から上がってこられない、などの異常がある場合、転覆病の可能性があります。

治療法や原因、予防法はどのようなものでしょうか?

また、転覆病のらんちゅうは松かさ病を併発することが多いようです。

転覆病と松かさ病にはどんな関係があるのでしょうか?

ここではらんちゅうの転覆病についてご紹介します。

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らんちゅうの転覆病

らんちゅうは転覆病にかかりやすいと言われているようです。

初期症状としては以前よりも泳ぎが下手になり、時々転覆してしまいそうなそぶりを見せる程度ですが、気づかずに病気が進行すると、水面あるいは水底で転覆したままの状態になってしまいます。

水面で転覆してしまった場合、水面に露出した部位が乾燥のため細胞が壊れてしまうようです。

さらに二次感染などがおこり、金魚が水弱してしまうようです。

転覆病の原因は?餌に注意

転覆病の原因は、肥満による内臓脂肪の付きすぎで浮袋の圧迫や変形が生じて起こる場合や、浮袋を支配する神経に障害が生じることなどが原因のようです。

また、消化の悪い餌を与えたり、水温の低いときに大量の餌を与えると、消化不良などでお腹にガスがたまってしまい、転覆してしまうこともあるようです。

この餌が原因の転覆病が一番多いようです。

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転覆病の治療法、予防法

転覆病の治療はまず絶食です。

さらに0.5%濃度の塩水浴をし、金魚の負担を減らしてあげるといいようです。

絶食させ、お腹に溜まっているものをすべて出し、内臓を休ませてあげるようにします。

1週間くらいは絶食させるようにしましょう。

たまった糞やガスが出れば、転覆病も良くなるはずです。

予防法としては、

  • 消化の良い餌をあげる
  • 冬場に大量に餌を与えない
  • 水質をきれいに保つ

などがあります。

また、肥満も転覆病の原因なので、餌のあげすぎには十分注意しましょう。

転覆病と松かさ病の関係

転覆病のらんちゅうが松かさ病を併発することがあるようです。

この場合、内臓が細菌感染などを起こし、内部破壊を受けた結果、浮袋の機能障害が出て転覆病を発症し、転覆病だと思って治療をしていると、内臓が細菌感染しているので治らずに、松かさ病を発症する、という流れになっているようです。

内臓が細菌に感染しているので、エルバージュなどで薬浴をする必要があります。

フンをしなくなるという症状があったら、内臓が細菌感染を起こしている可能性があります。

この場合、松かさ病の症状が出ると亡くなってしまうケースが多いようなので、しっかりと病状を見極めるようにしましょう。

まとめ

らんちゅうの転覆病の原因は肥満や浮袋の異常、餌が原因の消化不良などがあります。

治療法としては絶食させて塩水浴が基本になりますが、松かさ病を併発するような、細菌が内臓に感染している場合は薬浴をさせるなど治療に違いが出てきます。

転覆病にならないように、餌のあげすぎや消化の悪い餌を与えることを避け、水質管理をしっかりとしてあげるようにしましょう。

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