金魚の品種では王様と呼ばれるらんちゅうですが、その栄えある称号に似合わず、とても環境の変化や病気に弱く、飼育難度の高いデリケートな品種といえます。
そんならんちゅうには元気で長生きしてもらいたいですね。
目次
らんちゅうの病気
らんちゅうに限らず金魚の病気には大きく分けて4種類あります。
- 皮膚病
- 鰓(エラ)の病気
- 内臓の病気
- 寄生虫
による疾患などがあげられます。
皮膚病は水温によって影響を受けますが、殆どの場合、水温が25度以下になる春、秋や急激な水温変化が原因の場合が多いです。
鰓(エラ)の病気は水槽の水質と細菌の繁殖によって鰓の機能不全が起こる(人間でいう肺の病気による呼吸不全のような)生命に重篤な影響を及ぼす病気です。
内臓の病気は主に餌を摂取する際に消化不良を起こし腸炎を引き起こすことがあります。
やがて体力を徐々に消耗し、抵抗力が著しく落ちたところで別の病気にかかる二次感染を起こしてしまいます。
寄生虫は外部から持ち込まれ、飼育時に何らかの原因で他の動植物から体内に侵入する経緯もあり、飼育者にとって悩みの種でもあります。
らんちゅうが罹患しやすい病気の種類
白点病(はくてんびょう)
症状は体の一部に白いゴマを振ったような白点が見えるようになります。
やがて体全体に拡散し、重症になると皮膚がただれ生命に関わる重傷になります。
白雲病(しらくもびょう)
金魚の風邪とも呼ばれ、温度や環境の変化(特に水質)で皮膚層に負担がかかり体全体に薄い膜(白色)でおおわれる病気です。
擦れ病(すれびょう)
鰭(ヒレ)の先がボソボソになり、血管が目立つようになります。
主に薬剤の入れすぎ、換水のし過ぎ、ハイポ(水質中和剤)の入れ過ぎなどがあげられます。
松かさ病(まつかさびょう)
体中の鱗が松かさのような状態になることが特徴です。
原因は冬場の水質管理に少なからず影響があるとされているがよくわかっていません。
腹ぶくれ病(はらぶくれびょう)
腹部が以上に膨張します。
腎臓肥大によるもので、生命に関わります。
綿かぶり病(わたかぶりびょう)
体表に綿のような水カビが発生し、それらに泥が付着し、外観が著しく損なわれます。
水温低下で発症しやすく、温度管理で症状を緩和する事が出来きます。
鰓腐れ病(えらぐされびょう)
文字通り鰓が腐敗し、呼吸不全に陥る病気です。
飼育水の水質が酸性になると発症しやすいようです。
消化不良(しょうかふりょう)
摂取した餌が未消化のまま腸に蓄積し、腸内環境が悪化、腸炎を患うものです。
餌の品質や鮮度に気を付けましょう。
また水質や飼育環境も影響を受けやすいので、注意が必要です。
まとめ
とってもデリケートならんちゅうです。
飼育者が気を付けて水質や飼育環境に気を配っても、ひとたび病気になると致命的な事になりかねません。
ちょっといつもより動きが違うな?とか今日は食欲がないな…など、普段から観察眼を養い、大事ならんちゅうの健康を守っていきましょう!