らんちゅう飼育は、古く江戸時代から行われ、現在までに様々な品種改良がなされてきました。
最初は現在ほどの姿ではなく、特徴的なカシラ(肉瘤)や背びれのないフォルムなど、現在の姿となったのは明治以降と言われています。
飼育者にとっては病気や体調管理において飼育難度ども高く、育て甲斐のある品種と言えます。
らんちゅうの代名詞!肉瘤(カシラ)の出現時期は?
生まれてから約3か月ほどで黒子になるらんちゅうですが、肉瘤(カシラ)は黒子の時期に土台を形成し、カシラの大きさは黒子の時期に決まるとされています。
ブリーダーなど品評会を目指している人たちはこの時期に色々とこだわりを持って試行錯誤しているようですね。
個体によっては肉瘤(カシラ)形成しないものも!?
らんちゅう全体がそろって肉瘤を形成するのではなく、血統や素質が肉瘤形成の大半を担っています。
ブリーダーの間では成長期において肉瘤の形成が期待できない個体においては選別されてしまうことも少なくありません。
考え方としては肉瘤の土台は血統、素質でほとんど決まっており、肉瘤の形やバランス、大きさの調整をその後の飼育で行っていくというイメージのほうが分かりやすいかもしれません。
品評会の世界って厳しいですね。
肉瘤を大きくするには?
肉瘤を大きくしたり、きれいな形にする飼育法については諸説あり、プロの間では水槽では無理と言い切る人もいるそうです。
ポイントとしては飼育環境と餌がまず取り組みやすい方法ですね。
よく言われるのが赤虫をふんだんに取り入れるとか、1日6回に分けて与えるとか言われていますが、科学的根拠はなく、やらないよりはマシくらいのレベルでしょうか。
市販の肉瘤促進剤を配合した餌も色々市販されていますが、100%効果を保証するものではありません。
抜群のカシラの宇野系らんちゅう親魚です。 pic.twitter.com/FdVIJ6HTCp
— 斧田観賞魚センター (@onoda_nara) 2016年3月19日
まとめ
らんちゅうの肉瘤形成は、黒子の時期に決まるといっても過言ではありません。
逆に、黒子の時期に期待できる肉瘤土台の形成が見られなければ、その後の肉瘤肥大は期待できないことになります。
ただし、それは品評化を目指すプロの方だけが気になることですね。
カシラがなくてもらんちゅうはらんちゅうです。
ショップで安く売られている「ハネらんちゅう」もかわいいもんですよ。