「らんちゅうの具合がおかしくなったら、塩水浴」と飼育者の間では良くいわれる話だそうです。
確かに、効き目のない病気や寄生虫などを除けば、かなりの確立で効果がある様です。
では、なぜ塩がらんちゅうを元気にさせる(回復させる)のでしょう。
らんちゅうと塩について調べてみました。
らんちゅうと塩の関係
らんちゅうにとって塩には、主に次の様な効果があるそうです。
- 塩に弱い寄生虫や病原菌などを駆除する働きがある
- 個体の様々な初期の異常に効果がある
- 水槽内の塩分の濃度と個体の塩分の濃度を一致させることで、体力の消耗を緩和する効果がある
- 個体の新陳代謝を快活にする効果がある
- 個体の傷が早く完治する効果がある
・・・など
らんちゅうに適した塩水を作る方法と期間
多頭飼いの中のらんちゅうに異常が現われたら、その異常が現われた個体だけを別の水槽に移すのが理想的の様です。
中には、他の個体も同じ症状を現わす可能性を考えて、同じ水槽で治療をする飼い主もいる様です。
塩水浴に適した塩は、名称に「食塩」と書いてあれば、何でも良いとのことです。
水の濃度は、0.5%ぐらいが理想といわれています。
ということは、水が1ℓに対しての塩の割合が5gとなります。
治療用の水槽に入れる水の量から、塩の量を割り出しましょう。
個体が水槽にすでに入った状態であれば、個体の体力を落とさない様に、また、ストレスを与えない様に、塩は、時間(例えば5~6時間)をかけてゆっくり、少しずつ、入れましょう。
個体が元気を取り戻すまで塩水浴は続けた方が良さそうですが、一先ず、1週間は経過観察が必要ということです。
塩水浴のポイントは、「塩の量」です。
多くても少なくても逆効果ということなので、塩の量には注意が必要の様です。
塩水浴から真水の水槽に戻す
塩水浴から真水に個体を戻す場合は、塩水に慣れさせるよりももっと長い時間をかける必要がある様です。
1週間を一区切りの時間と考えて、徐々に真水に戻しましょう。
- 1週間目:塩水の濃度(0.5%)を、まずは半分(0.25%)にする
- 2週間目:塩水の濃度(0.25%)を、そのまた半分(0.125%)にする
- 3週間目:いよいよ真水に戻す
このくらいのペースで真水に戻す方が、固体にとっての負担が最小限に抑えられるということです。
らんちゅう塩浴中🐠
だんだん元気になってる⁉ pic.twitter.com/MJTuhcfHVe— た~か~。 (@12194237aaa) 2015年5月22日
まとめ
らんちゅうに塩を使うのは、個体の病気や一部の寄生虫に効果があるからでした。
塩水浴で無事に固体の状態が改善したら、元の真水に戻す方が塩水に慣れさせる以上に、気を使う様です。
また、塩は万能薬ではありません。
様子を見ながら、時には、市販の薬に切り替える決断(見極め)も大切です。
確かに、塩には効果がありますが、あまり、塩に頼りすぎることのない様にした方が良いということでした。