らんちゅうといっても金魚と同じ様に、様々な色があります。
金魚の飼育経験者からの話では、「金魚の色などは、交配する両親の影響を受けて、遺伝によって様々出現する」ということでした。
ですが、はっきりとした色の「傾向」や「思い通りに出来るのか」については、よく分かりません。
調べてみました。
らんちゅうの色の種類
らんちゅうには色の傾向が複数種類あります。
- 赤系
素赤、猩々、腰白、付け白・・・など
- 更紗系
赤が強い、白が強い、背中だけが赤い、かつぶし、アズキ、カナコ・・・など
- 頭の色
面白、クリーム、面かぶり、大窓、小窓、口紅、一文字・・・など
- その他
丹頂柄、日の丸・・・など
らんちゅうの色の遺伝
らんちゅうは、オレンジ色の遺伝が大変強いので、両親とも全体(全身)がオレンジ一色であれば、その子供は、ほとんどがオレンジ一色で出現するそうです。
また、その両親が、同じ飼育場所の生まれであれば、色であれ形であれ遺伝する確率が大変高いので、想定外の子供は生まれないとのことです。
らんちゅうの子供には、遺伝によって受け継がれた発色細胞(色素胞)というものがあり、それが、個体の体中に散らばっているということです。
ですから、飼い主が世話をしていく過程で、個体の優勢な色をより発色良くすることは出来ても、違う色に変えることは出来ない様です。
- カロテノイドやプテリジンが主成分:黄色、金色、赤色
- カロテノイドとプテリジンにキサントフィルが反応:黄色
- カロテノイドとプテリジンにセピアプテリンが反応:金色
- カロテノイドとプテリジンにアスタキサンチンが反応:赤色
・・・など
らんちゅうの遺伝は色だけではない
らんちゅうは、もともとほかの金魚類と同じ様に、フナが元祖だと分かっています。
そのため、その子孫の出現として、フナや金魚が持つ、本来はらんちゅうにはない部分が出現する場合がある様です。
- フナの様に体に対して垂直な尾が出現する
- らんちゅう同士から生まれても、背びれが出現する
・・・など
同じらんちゅうとはいえ、両親の固体を選別しないで繁殖させると、らんちゅうとは言い難い個体が多数産まれてしまうことになる様です。
まとめ
らんちゅうの色には、その個体の色の出現の様子によってそれぞれに名前がつけられていました。
ですが、その名前が付いたらんちゅうをいきなり出現させることは出来ず、その色は遺伝によるもので、飼い主の希望通りの色にするには、それ相当の時間をかけて交配を繰り返す他ない様です。
その過程において、太陽光や照明など、光による影響は受けないとのことでした。