らんちゅうに限らず、魚が病気にかかることは往々にしてあることです。

その時に飼い主が出来ることは、まず、塩による治療である「塩浴=塩水浴」ということですが、実際は、どの様な時に、どの様な使い方をするのか、調べてみたいと思います。

らんちゅう 塩 量

らんちゅうの異常について

らんちゅうの病気のサイン

  • 動きが遅い
  • 動かない
  • エラの異常

・・・など

病気などの種類

  • 尾ぐされ病
  • 赤斑病
  • 白点病
  • アンモニア中毒
  • 亜硝酸塩中毒
  • 硝酸塩中毒
  • 酸欠関連

・・・など

らんちゅうの病気のほとんどは、微生物やウィルスの影響の様です。

一旦病気にかかってしまうと、なかなか回復せず、最悪は命を落とすことになってしまうそうです。

また、多頭飼いの場合は、たった1匹の個体から、その水槽全部に広がる可能性があり、とにかく早く異常を見つける必要があります。

そのためには、日頃の飼育に気をつけなければなりません。

  • 餌をたくさんあげ過ぎない
  • 水槽の大きさに対する個体数のバランスを考える
  • 日々の観察を怠らない

・・・など

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飼い主が出来る病気の治療

らんちゅうの様子に病的な異常を感じたら、塩による「塩浴療法」を試してみましょう。

治療に使われる塩は、飼い主によって多少違いはありますが、混じり気のない(添加物の入っていない)ただの塩が良いとされています。

飼い主の中には、手に入れるのに苦労するといわれる「薬浴用の天日岩塩」を使う人もいるそうです。

塩の効果

  • 除菌に似た効果

塩の「脱水作用」で、寄生虫や細菌などを脱水させ排除します。

  • 粘膜の再生を助ける効果

個体の体の表面を強くして、寄生虫や細菌の攻撃から保護することができます。

  • ダメージを修復(回復)させる働き

粘膜を再生させたり、ストレスを軽減または除去したり、寄生虫や細菌などを排除できます。

・・・など

以下の悪い影響からの回復なども望めます。

  • 水槽の水に溶ける酸素不足
  • 過剰な塩素
  • クロラミン
  • アンモニア
  • 亜硫酸塩
  • 硝酸塩

・・・など

※アンモニア濃度の高い水では、塩水浴は逆効果になるので気をつけて下さい。

塩分濃度別の用途(効果)

0.1%未満

この濃度なら個体を永久的に飼育することが出来きます。(ミネラル分に期待)

0.3~0.5%

  • 個体の体の表面に異常がある場合には、とても効果がある
  • 回復が早くなる期待値が上がる
  • 体力の衰えを押さえる期待値が上がる
  • 個体の代謝が上がる濃度
  • 個体によっては、永久的に飼育することが出来る

・・・など

※この塩分濃度で永久的に飼育している個体に異常が生じた場合は、通常の塩分濃度では、治療に対する期待値が下がります。(それ以上の塩分濃度にしなければ効果が望めないし、固体への負担も大きくなる)

0.5%ほど

固体にはまだ体力が残っている場合が多いので、さらに薬との併用で最良の環境になります。

0.8~5%

  • 固体にとってはかなり辛い環境だが、除菌する効果を期待出来る
  • 0.8%で24時間療法があるが、固体にはかなり危険

※固体の体の中に入り込んだ寄生虫や菌、または病気には、効果が見込めません。

その他

固体の体力が、まだ命を落とす段階にまで達していなければ、真水から塩分濃度0.5%にしても、固体には影響はないが、細菌やアメーバなどの原生生物への対応は、多少期待が出来きます。

除菌する効果を期待して、0.6~0.7%を固体に使用する飼い主もいます。(飼い主の経験値向上目的を兼ねる)

飼い主が固体の治療や回復を目的として、0.5%までの塩分濃度にしても、手応えがない結果の場合は、濃度を上げるべきではありません。

まとめ

らんちゅうの病気や感染には、飼い主の出来る治療法として「塩浴療法」がありました。

「塩浴療法」には、塩分濃度によって効果や効能が違いますが、個体の初期の異常に対しては、高い確率で治療を成功させることができる様です。

また、固体の状態が重くなるにつれ、塩分濃度も上げていかざるを得ず、そうすることで固体の命に関わることが往々にしてあるということが分かりました。

特に驚いたのは、塩分濃度が0.1%未満であれば、固体を普通に飼育することが出来、0.4%前後であれば、固体の治療後も飼育の継続が可能(ただし塩分濃度に免疫が出来る)という点でした。

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