らんちゅうは、金魚の中の一種でデパートの屋上などのペットショップで見かけます。
個人的には、あまり良い印象がなく魅力を感じませんが、国内では、かなり人気がある品種だということです。
らんちゅうは、屋内でも屋外でも飼育することが出来ますが、特に屋内での飼育では、必ず水換えの作業が必要です。
水換えに使う水に雨水を使っても良いかのかどうか、またその注意点について調べます。
目次
らんちゅうについて
- 品種名:らんちゅう→蘭鋳(「魚+欄」と「魚+寿」)
- 初出現:江戸中期(幕末から明治にかけて、国内で品種改良を重ね、現在に至る)
- 特徴:3種類のらんちゅう(①大阪らんちゅう、②協会系らんちゅう、③宇野系らんちゅう)
- 購入:おおむね2種類(①家庭での観賞用、②品評会への出品用)
- 飼育:おおむね2種類(①通常飼育で5~10年、②品評会へ出品用飼育では通常より短い)
※フナからの品種改良にて、個体の形が変わっていくほど、その体質は弱くなっていく様です。
らんちゅうの水換えの必要性
- らんちゅうを美しく、スッキリと観賞するため
らんちゅうはもともと「上から観賞する」ために改良を重ねられた金魚の種類です。
ですから、水が濁っていたり変色していたら、魅力は半減してしまうそうです。
- らんちゅうの健康管理のため
屋外で飼育する場合の飼育環境を除いては、たいてい、それほど大きくないプラスティックやガラス製などの鉢で飼育することが多いと思います。
水槽などに水が少ないと、間違いなく水の質が悪くなり、らんちゅうにとっては、病気になりやすい環境といえそうです。
らんちゅうの水換えの頻度
らんちゅうには水換えが絶対的に必要ですが、どうやら水が汚れることよりも、水の温度の方が重要の様です。
水の温度で水換えの方法が違う
- 水の温度が低い場合
水の温度が低いと青水になる速度が落ち、保温がしにくくなるので、全部を新しい水に換えることは出来ません。
この場合は、水は補充する程度にした方が良い様です。
さらに、その時期が冬ならば、水が汚れていても水換えはしないこともあるとのことです。
- 水の温度が高い場合
水の温度が高いと青水になるのが早すぎて、今朝は汚さを感じなくても次の日の朝には、水がドロドロということも珍しくない様です。
この様な状態の水では、個体にとって良い環境とはいえず、水を補充するだけでは、良いとはいえません。
- 春から夏
餌を活発に食べていて、日当たり(天気)が良い時期なら、3~4日ごとの水換えが良い様です。
また梅雨時期は、青水のでき方によって半分前後の水を入れ替え、梅雨が明けたら全部の水を入れ換えても良いということです。
- 秋から冬
1週間~10日間隔で水換えするのが良い様ですが、水は、冷え込みを防ぐ作用がある様なので、半分くらいまでの入れ換えならしても良いです。
らんちゅうの様子で判断する
飼い主が朝、らんちゅうを見た時に、寄ってきて餌も活発に食べる場合は、水換えの必要はないですが、日が経つにつれて、個体の泳ぎに元気がなくなり餌の食べ方も鈍くなってきたら、水換えのタイミングということです。
水換えの水に雨水を使う時の注意
- 降り始めの1時間程度に溜まった雨水は使わない
- 雨水が多く混じると、青水が透明になってしまうので水の量に気を配る
- 雨水が多く混じると、pH値が変動するので、検査紙を活用する
- 固体の肌を荒らす(赤斑病)危険がある
- 皮膚が充血しやすくなる
・・・など
もしも、予想外の雨水が入ってしまった場合
餌をあげずに、雨が上がったら、水換えをしましょう。
その場合の水は、全部取り換えるのが良い様です。
そのためには、備えとして水道水は汲み置きして、あらかじめカルキを飛ばしておく必要があります。
理想は、「翌日が雨」と予報された時に汲み置きをすることだそうです。
夏場の汲み置きは丸1日が目安、曇りの日や冬場は3日程度を目安にしましょう。
それ以上長く置くと、返って水の状態が悪くなる様です。
まとめ
調べて分かったことは、らんちゅうの「水換えの必要性と水換えの頻度」は、「水の温度と水の様子で判断する」ということでした。
また、雨水は、pHが酸性に片寄っていることが多いので、出来るだけ使わない方が良い様です。
一方、水道水の方は、pHは安定値ですが塩素の問題があるので、個体に使う時は、必ず汲み置きしてカルキを飛ばしてから使いましょう。
汲み置きに必要な日数は、夏と冬、また、天気などでも違います。
また、雨水が、固体の水槽にたくさん入らない様にする工夫も大切な様です。