最近では金魚すくいの水槽の中にいたりなど、昔に比べると手が届きやすくなってきた高級な金魚であるらんちゅうはご存知でしょうか。
ゆっくりと優雅に泳ぐことから、観賞用の金魚としても人気が高く、値段は高いながらも、愛好家などに古くから愛され続けているらんちゅうの、産卵の時期やその回数などはきっちりケアしてやらないといけないものです。
では、らんちゅうの産卵の時期はいつなのか、そしてその産卵の回数は何回あるのかを、まとめてみたいと思います。
らんちゅうの産卵のあれこれ
らんちゅうを含む、金魚の産卵の時期はいつ頃になるのでしょうか。
ペットショップなどの店員さんに聞くと答えていただけるのですが、金魚の産卵時期は3月~5月頃の晩春から仲冬にかけてと言われています。
ですが、この時期よりは少ないですが、晩秋と呼ばれる9月頃から11月頃の仲冬にも産卵を行うことがあります。
金魚というのは、フナの仲間でもあるので、数多くの卵を産み落とす多産系になります。
約500個産むのですが、本当に多い時には5000個以上も産み落とすことから、ちゃんとしたケアが必要になります。
らんちゅうも含めた金魚全般は、生まれてから1回冬を越すことで産卵可能となります。
ですが、適齢期というのがあり、雄は2歳から4歳。
雌が3歳から5歳が適齢期になります。
卵をケアしてやるのに適切な環境は?
まず、大事なのは水温です。
冷たすぎてしまうと動きも、産卵の状態も悪いものになってしまうので、一定の温度を保てるようにしなければなりません。
産卵に適した温度は、約18℃から22℃です。
変温動物でもあるので、水温の変化で産卵準備をしていきます。
もちろん、水温の変化で刺激を受け、産卵を促されることもあるのですが、その水換えによっても刺激を受け、産卵の時期になったりもします。
刺激を与え、産卵を促すのもいいのですが、繁殖をするために産まれる金魚の卵と、稚魚の飼育環境が整っているかというのも重要になります。
まず、産卵期に入っている金魚は別の水槽で隔離し、その状態を整えてやります。
水槽へ移すときの時間は、夕方頃がおすすめです。
さらに、水温を調節してやるのもありますが、産卵用の藻を用意してやらなければいけません。
水槽も、追尾行動を行えるような大き目の水槽を用意します。
その水槽の底には、産卵用の藻から落ちてしまった卵を受け止められるように、目が細かくなっているネットを敷いておきます。
空気ポンプにも、濾過機能が付いている物は避けてください。
卵がそこに入ってしまう可能性があります。
全部整った環境を用意してあげて、やっと産卵をさせてあげられる状態になります。
今朝、宇野系らんちゅうが産卵しました。
しばらく産卵の報告をしていませんでしたが、三つ尾更紗和金・丹頂・蝶尾・オランダ親の本命なども産卵しています。
ミジンコも順調に採れています。毎日、朝と昼の2回採りに行ってます。 pic.twitter.com/loV1pttRS3— 金魚ハウス(無料ゲストハウス) (@kn303281) 2017年4月19日
まとめ
らんちゅうの産卵には、人間がこと細やかにケアをしてあげなければいけません。
大変ではありますが、それを乗り越えてから見る産卵は、とても感動すると思います。
無事に全部産まれてくれると、やったかいがあったと感じるでしょう。